ラジウムとは

放射線とは

 原子の中心にある原子核には、2種類あります。

  1. 安定した状態のもの
  2. エネルギーがあり余って不安定な状態なもの

1.のような状態の原子核は、あり余ったエネルギーを出して安定した原子核に変わろうとします。
この時に出すエネルギーが「放射線」です。

放射線4種類

図のように放射性の性質によって、通り抜けるレベルが異なります。

「放射線」と「放射能」の違い

 「放射線」は、原子核から出てくるエネルギーそのもの。
「放射能」は、放射線を出す能力。
例>懐中電灯に例えると…懐中電灯の光を出す能力が「放射能」、懐中電灯から出る光が「放射線」、懐中電灯自体が「放射性物質」

日常生活の中での放射線

 私たちの日常生活では、自然放射線と人工放射線を受けていますが、放射能が年間52ミリシーベルト(放射線の単位)以下であれば、それ程の危険はないとされています。

体内や食物の中に含まれる放射能

 体重60kgの平均的な日本人の体内には、カリウム40が4000ベクレル(放射能濃度の単位)、炭素14が2500ベクレル、ルビジウム87が500ベクレル、鉛210・ポロニウム210が20ベクレル含まれています。

1kgの食物の中に含まれるカリウム40の放射能の量

ビール:10ベクレル/白米・食パン:30ベクレル/牛乳:50ベクレル/魚・牛肉:100ベクレル/生ワカメ・ほうれん草:200ベクレル/ポテトチップ:400ベクレル/干ししいたけ:700ベクレル/干物:水分が殆ど無いので、1kg当たりの放射能は多くなります。